4020人が本棚に入れています
本棚に追加
/1089ページ
ドアを開けると、そこには茶色のコートとジーンズ姿のの高宮主任の姿。スーツ姿しか見たことないので、新鮮に見える
「ーーーこんにちは……」
って取りあえず、言葉を口にすると
「突然すいません。大丈夫ですか?」
って言い、ケーキが入っていると思われる箱を私に差し出す
それを受け取り
「あっ、ありがとうございますっ」
ーーーどもってる私。絶対、緊張している
「怪我は大丈夫?」
心配してくれるのは嬉しい。ところで、これは玄関先で話をしていいのか?ーーーこれは……家に上がってもらう?馴れ馴れしい?
お互いの母同士友達だし、お土産まで頂いているし………粗相はいけないよね……
自分に言い聞かし
「ここでは、ゆっくり話もできませんので……」
と客用のスリッパを出す
「いいんですか?」
戸惑っているように見えるけど、仕事仕込みの営業スマイルで
「どうぞ、こちらへ……」
と招き入れる。
最初のコメントを投稿しよう!