4020人が本棚に入れています
本棚に追加
/1089ページ
「昼から飲む量にしては多すぎないか?」
あぁぁぁー私が聞いて欲しくない質問を、ストレートに聞く?泣きそう……
シュンとしてしまった私……
何か……話さないと……
「ーーーー写真見たら……不安になってしまって……」
頭によぎる犯人の【目】
怖い……
怖い……
怖い……
私の目には涙が、ジワジワと浮かび上がってきた
「写真、何の?」
私を抱き抱えた状態で、優しく聞き返す。
「ーーーー浅野せんぱい……」
その言葉を聞いた主任の目は見開き、茶褐色の瞳が揺れていた
私の背中に触れていた腕に力が入ったかと思うと、引き寄せられた。
ーーーたぶん……私は主任に抱きしめられたのだと思う
「ごめん……思いださせてしまって……」
私の耳元で囁く柔らかい、優しい声
私の背中をポンポンと軽く叩くのは、大丈夫だよっていう意味?
ーーーーたぶん、この抱擁は愛情ではなく、妹とか……かみたいな関係の、慈しみからくるものだと感じた
最初のコメントを投稿しよう!