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「何頼まれますか?」
とりあえず何か飲もうとメニュー表に目を通してみると、普段聞かないようなカクテル名がずらりと並んでいた。
さすがダイニングバー…おしゃれだな…。
「そうですね…ここ初めてなので、一番のおすすめを飲んでみたいです」
どれが美味いのかさっぱり分からなかった俺は、マスターにそう答えた。
飲み放題もあるみたいだからそれもお願いした。
今の俺は飲みまくりたいという気持ちでいっぱいだったのだ。
「かしこまりました、すぐお持ちしますね」
マスターは俺にニッコリと笑顔を見せてから、おすすめのカクテルを作り始めた。
カクテルを作っている際のマスターの顔は真剣そのもので、プロフェッショナルらしさも醸し出している。
やっぱりこの世界に入って長いんだろうなぁ…。
マスターの顔を見て、ふとそう思った。
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