第2章現実に…

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すると当たり前のように彼は桜の樹の下に現れたのです。 そして彼は私だけに必ずあの時と変わらない笑顔をみせてくれる。 だけど私はその笑顔をみると息が詰まる。 だってあの時とその笑顔は変わらない。 でも…私はそれに甘えることも抱き締めて貰うこともない。 彼はもうこの世には存在しない…それだけははっきりっと自覚している。 だから私は桜の樹の下に現れた怨霊の塊の彼に言ったんだ。
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