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この場所は夕方となると人もまばらで、最悪の場合ウチ一人しか通らねぇ。
だけど、春になる度見に来たかったんだ。
最後に見たのは、いつだっけな。
「いたいた、探したよぉ~♪」
見上げてると、いつかウチを虐めた女子数人がニヤニヤと笑いながら近付いて来た。
思わず後ずさる。
「今日は夏兎はいないみたいね。」
「何…しに来た?」
「何って、理由は一つでしょ?あんたの相手♪」
「よ、余計な事…するな!」
「何だ、言い返すだけで何も出来ないの。」
女子の一人はつまんなさそうに膨れて見せる。
コイツらはウチを見付ける度にからかって。
夏兎の目ぇ盗んで暴力を振るう最低なヤツだ。
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