梅の香

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裏路地を三回曲がると畑の裏に出る。その畑の向こうは梅林がある。ちょうど梅の花は見頃で、白い小さな花が枝という枝にくっついている。そして、優雅な梅の香りは僕のところまで届いた。 僕は畑を迂回して梅林に足を踏み入れた。梅は目で楽しむものではない。古くから「花の香」といえば「梅の香り」のことを指す。だから、梅は香りを楽しむ花だと僕はいつも思っている。
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