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「や……やーん、センセってば嬉しくないみたーい」
「当たり前だーーー! なんで俺がおまえのような生徒を受け持たねばならんのだー!?」
とたんに丸太のようなゴツイ両腕で担任が首を絞め上げ始めた。
「ぐげげ……教師がそんなコト言っていいのかーっ?」
「教師だって人間なんだぞー! よく寝る生徒より寝ない生徒の方がいいし、屁理屈こねるヤツより真面目なヤツの方がいいに決まってるだろー!」
「きゃーあ、センセぇ、アタシを捨てないでェ」
「まだ言うかー!?」
「ゲーーーッ、マジで絞めるなーーーっ!」
4月9日。
私立宮園高校、三時限目。
1年2組は大爆笑の渦の中で、幕を閉じた。
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