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「ゲホ……っきしょー……マジだったぞありゃ」
おもいきり顔をしかめて哲哉は絞められた首周りをさすった。
未だ興奮の冷めやらぬクラスメイトのほとんどが、廊下側最後列を振り返っては笑い声をこぼしている。
「ぎゃははは、大丈夫かよおめー?」
「入学早々、担任に泣かれながらシメられるなんてオイシイ奴だなー」
気さくな笑顔で近寄ってきた三人組は、二日目あたりから会話を交わすようになった男子生徒たち。
「やー、それ程でも」
「いや褒めてねーから」
またしてもその場が小さく沸いた。
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