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持ってきた課題プリント類一式を机に置いて横に戻ってきた睦月も、同じく洋海の顔を見下ろしながら微妙な笑みを浮かべている。
「病人相手にそれ、いいのか? うなされてんじゃん。まあ……警戒すんのは来年以降でいいんじゃね? ワサビ。今年はさすがにもうムリそうだし」
「コイツなら執念で熱下げるかと思ったんだけどな。さすがに当日になっても無理だったか」
「張り切ってたっぽいしちょっと可哀想な気もするけど…………『ママ』はねえだろ、洋海」
どちらからともなくもれた苦笑。
「しっかし、すげーハッキリした寝言」
「計画ダダ洩れになるほどにな……」
「計画っつーか、野望?」
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