ダーリンだから好きっ!

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「遼(りょう)っっ!!会いたかったぞっ!」 あー、一番会いたくないヤツの声がするぅ。 モジャモジャ頭に瓶底メガネ、あきらかに怪しすぎる変装をした季節外れの転校生だ。 まったく、かいちょーとか他の皆はこれのどこがいいのやら? うるさいし、人の話聞かないし、ワガママだし、暴力的だし、食べ方汚いし...etc.... 悪趣味だと指摘する部分は山ほどある。 「オイ!無視は良くないぞっ!! 俺の気を引きたいんだろっ!?大丈夫だ遼も一緒にご飯食べるのまぜてやるぞっ!」 いや、いいですぅー。 お前、飯の食い方汚すぎて食欲なくしますぅー。 っていうかー、親衛隊の子とご飯食べてるの見えないのぉー?? 「遼、テメェ澪(みお)を無視してんじゃねぇぞ」 はーい。出ました何様?俺様!かいちょー様(笑)の岸和田 修平バかいちょーでーす。 ちなみにマリモを無視しても喋ってもキレまーす。 ちょーバカでーす。 「かいちょー、うるさいんですけどぉ! ってかぁ、親衛隊の子とご飯食べてんの見えないほどおめめ悪いのぉー??眼科行けばぁ?」 「親衛隊はセフレだって聞いたぞ!そういうのよくないぞっ!そんなヤツより俺とご飯食べるべきだっ!! 寂しいんだろっ!?」 「それはそこのヤリチンかいちょーとドS変態ふくかいちょーの話ですぅー! こっちは栄養管理や体調管理してくれる天使なんですぅー!」 しかも俺は知ってるんだからなぁー お前はそこの後ろにはべらかせてるやつら.... 「そんなわけない!! 遼は俺のこと好きなんだから親衛隊なんて必要ないだろっ!!」 頭に血か登ったクソマリモはあきらかに話が通じていない。そもそもの根拠のない話を出し始める。 そして、あろうことかお得意の暴力で話をこじつけるつもりで俺の親衛隊に殴りかかった。 マズイ!そう思って親衛隊の子を庇ったときだった。 「白塚 澪、騒がしいぞ。」 そう冷たい声が響いた。
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