13人が本棚に入れています
本棚に追加
/48ページ
くまさんは井隈 謙吾(イクマ ケンゴ)っていうらしい。
ちょっと違うけれど、ほんとにくまさんだった。
「さく、お礼したい」
くまさんは律儀にお礼をしたいから
くまさんの手料理を振る舞わせてくれといわれ
お言葉に甘えることにした。
独り暮らし歴一年の俺はもっぱらコンビニなどの既製品にお世話になってるから手料理に惹かれてしまった。
くまさんの住んでいるアパートは小さくてこじんまりしていた。
「さく、俺、汗臭いから先に風呂行ってもいい?」
お仕事上、沢山汗をかくようで
でも、俺的には汗臭いっていうよりなんか雄臭くて憧れるんだけど。
お風呂上がりのくまさんにはびっくりした。
ハーフパンツをひっかけて上半身はしっかりとした筋肉をさらしていた。
なにより、髪の毛をタオルで巻いていて顔立ちがあらわになっていた。
「くまさん、イケメンなんだね....」
たれ目だけど、眉はくっきりキリッとしてて
すごくかっこいい。
「くまさん、髪の毛あげたほうがモテるよ!」
俺が褒めると、くまさんは顔を赤くしていた。
最初のコメントを投稿しよう!