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7月23日
彼と喧嘩をした。理由はほんの、意見の食い違いなのに、お互いにムキになって、それから口も聞いていない。
彼の部屋を飛び出して、5時間。今は私の家にいる。メールはもちろんない。
「どっちもどっちって感じだね」
姉が言う。私は長ソファに寝そべり、クッションに顔を埋める。
「そんなこと……わかってるよ」
ああ、わかっている。でも、許せなかった。
意見の食い違いなら、誰にでもあることだ。それは人が人である限り、起こり得ることだ。しかし、私の彼は、その口喧嘩の最中、なんて言ったと思う?
『そんなんだからお前は、ウンヌンカンヌン(この先は、よく覚えていない……。)』って言ったんだ。
私のこれまでの人生を否定されたようで、つらかった。
最初はたったの意見の食い違いである。それなのに、あいつ、私の人格にまで攻撃してきた!
くそ! くそ! 今思い出してもムカムカする。
『優しいところが好き』だとか、『笑った顔、可愛いね』とか、今まで私のこと、褒めてくれてたじゃん!
くそぅ。もう嫌だ。あっちから謝ってくるまで許してやるもんか。
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