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どうせ私のこと、身体だけが目的だったんだ。だからあんなに優しい言葉並べて、私に信用されようとしてたんだ。
それにまんまと引っかかっちゃった私も、私のこと、嫌いだ。
てか、言うほど、私の身体、目的にできるようなものでも無い気がするが……。
いや、やめよう! やめよう! こうやって理由でもつけないとやってられない!
「あんたも言い返しちゃったんでしょ」
「うー……」
ひどいこと言っちゃったのも事実。これは姉の言う通り、どっちもどっちってやつなんだ。
言われるだけにしとけば、私、ただのヒガイシャでいられたのに。
自己嫌悪。
彼に対して、自己中だとか、身だしなみもだらしないとか、私と付き合うようになってお洒落しなくなったとか、身長私と同じくらいだとか、カセーホーケーだとか……。
あーもー本当ごめん!!! 私、こんなに言われてないのに、ついカッとなって、今まで積もってた不満全部吐き出してしまった。
前半はまだいい。後半に至っては、どうしようもない身体的なものを攻撃してしまった。
本当にごめんなさいって、今すぐ謝りたい。
でも、先に言ったのはあいつだし……。くだらないプライド、みたいなものである。本当、くだらない。
飛び出してしまった以上、のこのこ戻るのも、くそ。って感じだ。
こうなったら向こうが何かアクションを取るまで、絶対動かん。悲しいけど、そうするしか、ない。
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