終末にて -2-

3/5
前へ
/16ページ
次へ
どうせ私のこと、身体だけが目的だったんだ。だからあんなに優しい言葉並べて、私に信用されようとしてたんだ。 それにまんまと引っかかっちゃった私も、私のこと、嫌いだ。 てか、言うほど、私の身体、目的にできるようなものでも無い気がするが……。 いや、やめよう! やめよう! こうやって理由でもつけないとやってられない! 「あんたも言い返しちゃったんでしょ」 「うー……」 ひどいこと言っちゃったのも事実。これは姉の言う通り、どっちもどっちってやつなんだ。 言われるだけにしとけば、私、ただのヒガイシャでいられたのに。 自己嫌悪。 彼に対して、自己中だとか、身だしなみもだらしないとか、私と付き合うようになってお洒落しなくなったとか、身長私と同じくらいだとか、カセーホーケーだとか……。 あーもー本当ごめん!!! 私、こんなに言われてないのに、ついカッとなって、今まで積もってた不満全部吐き出してしまった。 前半はまだいい。後半に至っては、どうしようもない身体的なものを攻撃してしまった。 本当にごめんなさいって、今すぐ謝りたい。 でも、先に言ったのはあいつだし……。くだらないプライド、みたいなものである。本当、くだらない。 飛び出してしまった以上、のこのこ戻るのも、くそ。って感じだ。 こうなったら向こうが何かアクションを取るまで、絶対動かん。悲しいけど、そうするしか、ない。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加