罪は咲き誇り、散り急ぐ。

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大地がうなだれながら登校すると、空人が心配してかけよってきた。 「大丈夫か?お前は昔から体が弱いからな。無理するなよ。つらかったら言えよ。先生に許可をもらって家までおくってやるから」 空人の言葉に大地は涙することしかできなかった。 大地は心配する空人に連れられて保健室に行き、そこで様子をみることになった。 保健室のベッドの上で、大地は深い眠りの淵におちていく。 「大丈夫?」 大地がふと目覚めると、だれかがそう言って顔をのぞきこんできた。 さくらだった。 その時、稲光が走る。 大地がふと窓から外をみやると、空人と美里が例の桜の木の下に立って何やら話こんでいた。 「雷だ!そこは危ない!」 大地はそう叫んだが、届くはずもなく、二人は会話を続ける。 「まさか、本当に、あの桜は、空人を殺す気なのか?」 大地はふと思いいたり、さくらをふりあおぐ。 さくらは深く笑みを浮かべていた。 「空人、逃げて!」 その瞬間、桜の木に雷が落ちる。
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