愛おしい子へ

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もう、何度目の春になるかしら。 今年も満開の桜が咲き誇る季節が来たわ。 ねぇ、私の愛おしい子。 あなたの傍に居れた5年間。 いいえ、私はずっと傍にいたから あなたとふれあえた5年間と言った方がいいかしら? その5年間は私の人生の中で 一番幸せな5年間だったわ。 だって最愛の人が二人も居たんですもの。 これを幸せと言わずになんと言うの? その幸せが始まった日のことは 昨日の事のように覚えているわ。
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