質量保存の法則 マキのあやまち

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「マキさんはジーナとその家族を憎んでた。 まさに殺したいほどだったろうね、その憎しみが 一番弱い孫娘を標的にしたんだ、突発的なことだったんだろう、 マキさんが孫娘の部屋を覗いた時、偶然だれもいなかったんだ。 娘はうつむきに寝ていた、マキさんがいくら注意しても ジーナはうつむきに寝かせていたんだ、 それを見て急に腹が立ったんだろう、持っていたタオルを濡らして 娘の鼻と口の下に挟んだ、もしかしたらマキさんが娘の頭を 押し付けたのかもしれない、早く済ませたかったんだ」  欽二は正太の暗い顔を思い出していた。 「マキさんがホームに来たのは家を追い出されたんじゃないのね、 娘を亡くした家族を見ていたたまれなくなったんだ、 でも、なんでまた私にわざわざこんな依頼を・・・」 みつばは理解できなかった。
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