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「いや、そうじゃないと思う、
マキさんはそろそろ自分で清算したかったんじゃないのかな、
ホームでの生活に終わりを告げて身辺整理をしたかったんだろう、
それで一大決心してみつばに話したんだよ、お前を見て全てを悟ったマキさんは
もう思い残すことが無くなった、みつばに感謝してると思うよ」
「そうかな、でも事を事件にしなかった正太も苦しかったでしょうね、
娘が死んでジーナとも別れ別れになっちゃって・・・」
数日後、欽二がパソコンの前でボヤーっとしていると一通の手紙が届いた。
正太からだった。
前略、貴方が訪ねて来られてから一度ホームに連絡しました。
自分の名は明かさず母の状態だけ知りたかったのですが母は
自殺したと聞かされました。そこで何かが吹っ切れました。
私は息子を呼び、ジーナの国へ行く事に決めました。
ジーナも歓迎してくれています。今までの生活から一変する世界に
心がわくわくしています。
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