質量保存の法則 マキのあやまち

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すべては貴方が訪ねて来てくれた事から始まりました。 いただいたお金を有効に使ってジーナの国で生きていきます、 ありがとうございました。                                   正太  仕事を終えたみつばは手紙をゆっくり読んだ。 「欽ちゃん、やっぱり私達はいい事したんだよね、というかあの魔法の鞄 役に立ったわね、お金がなかったら正太は身動き取れないから、 罪を犯したマキさんはああいう結果になって残念だったけど、 正太はこれからジーナと幸せに暮らすと思う」 欽二の思いも一緒だった。 「気の毒だがマキさんの人生が終わり、辛かった正太の生活が 幸福になる、なんだか、あれ、お前が言ってたあれに似てるよな」 「質量保存の法則?」 みつばが微笑んだ。
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