質量保存の法則 マキのあやまち

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 若い気の弱い女性スタッフとは違いみつばは相手が年配であろうと はっきり発言するタイプだった、特にスケベ心を持った男性には受け答えがよく人気があった。 「黙ってるとああいう人種は付け上がるからきつく叱らないと、 シバいてもいいよ、私が責任持つから」  忍には心強いみつばだった。  スケベ心で忍に手を出した荒井義男は悪名高い男だった。  かなりあくどい手法で事業を展開して業績を伸ばした。政界に違法な献金をし、 業界で台頭してきた頃に捜査の手が伸びてきた。 すかさず荒井は引退し、病気と称してホームに逃げた。  今でもホームに部下が頻繁にやって来て荒井の指示を仰いでいる。
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