質量保存の法則 マキのあやまち

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「民さん久し振り、元気してた?あっ、この犬 これだわ間違いない、私達が探してた犬」  みつばは荒井からもらった写真を見せて説明した、そして民に納得させた。 「そうかい、こいつがいなくなると何だか淋しいんだけどしょうがないね、 飼い主がいるんだから」  残念そうに頭をなでる民子だった。 「その代わり、お礼と言っちゃ何だけど相応の謝礼はさせてもらうわ、 それで勘弁してくれないかなあ」 欽二が言うとそのほうがいいかなと笑った。 「この犬は好きなんだけど食べ物の調達が大変でさ、私の分まで欲しがるんだ」  欽二は民子と福田にお礼のお金を渡した、二人は予想外の大金に驚いた。 「今はとりあえずだから、後で改めてお礼に来るから、資金があれば 二人とももうちょっといい生活が出来ると思うよ、応援するから」  欽二とみつばは犬を連れて去って行った。  二人は呆然とした表情で見送った。
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