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「本当にこの犬おりこうさんだよね、多分特別な訓練受けてたんだ、
荒井が淋しがるのも無理ないわ」
人間の倍以上あるシワシワの大きな顔を両手で挟んでみつばが言った。
ここは二人のマンション、犬を連れて来た二人はこれからの計画を立てていた。
次の日、みつばはホームの院長にセラピードッグとして犬を連れて来たいと頼んだ。
セラピードッグはさまざまな施設で成果を挙げていた。
院長は興味を示し許可した。
犬が来る日、食堂に大勢の老人が集まった。犬を見たいという人が集まった。
久々の動物との対面にみんな期待していた。
その中に車椅子に乗った荒井がいた、点滴をしたまま食堂に来ていた。
食堂にみつばと犬が現れると歓声が上がった。今まで見たことないような
巨大な犬に圧倒された老人達は恐る恐る体に触った。犬は大人しかった。
集まった人はこの犬に癒された、涙を流して感激している人もいた。そこへ、
「ゲン! 来い!」
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