0人が本棚に入れています
本棚に追加
この苗が大きな木になって満開な桜を咲かせたとき、
また私に会いに来るとあの人は言った。
ひらり、ひらりと小さな桃色の花弁が空を舞う今もまだ、
あなたは来ない。
私は一人、桜の木の下であなたを寂しく待つ。
いつまでも、いつまでも、来てくれるって信じてずっとここにいる。
もう百年経ちましたよ。
この木も大きく育ちましたよ、あなたはいつになったらここへ来てくれるのですか?
最初のコメントを投稿しよう!