第 2 章  出会い

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次の翌週はその人を見かけなかった。 がっかりしている自分がいた。 それから、一ヶ月後。 「○△社さん」 係りの呼ぶ声で、その人を捜した。 カウンターに向かう彼を見つけた。 彼の後ろ姿を凝視する。 自分でもどうして大胆な行動ができたのか、不思議でならない。 湧き起こる感情に従った。 書類を受け取ったその人に、小さく手を振って合図を送った。  気付いてもらえれば、それはラッキー。 気付かないで立ち去られても、それはそれで仕方がない。 そう思った。 すると、彼は私の合図に気が付いて、私がいる椅子までやって来た。 
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