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次の翌週はその人を見かけなかった。
がっかりしている自分がいた。
それから、一ヶ月後。
「○△社さん」
係りの呼ぶ声で、その人を捜した。
カウンターに向かう彼を見つけた。
彼の後ろ姿を凝視する。
自分でもどうして大胆な行動ができたのか、不思議でならない。
湧き起こる感情に従った。
書類を受け取ったその人に、小さく手を振って合図を送った。
気付いてもらえれば、それはラッキー。
気付かないで立ち去られても、それはそれで仕方がない。
そう思った。
すると、彼は私の合図に気が付いて、私がいる椅子までやって来た。
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