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爽やかな春の日和。
ちょっとだけ、遠回りして帰ろうかな。
いつもより十二、三分ほどサボることになっちゃうけど。
そのくらい許されるわよね?
そう、自問する。
『そうよ、サボっちゃえ。滅多にない素晴らしいお天気よ』
もうひとりの私が返事した。
会社を出たのが、午後一時十五分。
午後一番の仕事。
会社の用は二十分で終わった。
腕時計を見る。
今は・・・一時五十分。
土手に向かって歩いていた。
毎回、外出の度にそんなことをしているわけじゃないのよ。
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