第 2 章  出会い

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「そうでしたか。どおりで最近、来られないなあと思ってました」 転勤? やっぱりね。 もしかしたら、あの日既に転勤することは決まっていたんだ。 そうか、そうなんだ。 それで説明がつく。 もうすぐ転勤でこの町を離れるのに、たまに出先で会うだけの相手に名乗るわけがない。 それにしても、この場所で数回会った私と桜見物なんて、腑に落ちない。 変わった人ね。 次第に、彼への思いは自然消滅した。 
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