第 1 章  道草

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何度も自問する小心な自分に苦笑する。 小路を曲がって土手沿いの細い道に出た。 土手に上がる階段を見つけた。 この位置からも、桜の木が見える。 ほら、咲いてる! 次第に早足になった。 二十段くらいの階段を一気に上がった。 土手の道は綺麗に舗装されていて、遊歩道になっている。 平日のこの時間、ほとんど人はいないかも……。 ところが、やはり何人かいた。 そうよねえ。 こんなに気持ちのいい日だもの。 桜は七分咲? 見に行こうって思う人はいるよね。 
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