第一章 ローレン村王都民騒動  1 無法な訪問者

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「そ、そうですね。あんまり横暴を働いてくるようなら、こちらも対応を考えないと……」 村長も頷いて応じた。 ――暫くして村長とレンは家を出て行った。 「今晩は交代で寝ずの番だなあ」 父親が伸びをして言った。 「それから、シャン」 父親がシャンに声を掛けた。 「え?」 シャンが振り向く。 「あの王都民は確かにいけ好かない奴らだ。 これからも何をしてくるか分からない。 でも、分かっているとは思うが……」 「『力』は使うなって?」 シャンが後を引き受けて言った。 父親がふっと笑って頷いた。 「お前の力は、なんというか……『破壊的』だからな。 他人には見られない方がいい」
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