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「そ、そうですね。あんまり横暴を働いてくるようなら、こちらも対応を考えないと……」
村長も頷いて応じた。
――暫くして村長とレンは家を出て行った。
「今晩は交代で寝ずの番だなあ」
父親が伸びをして言った。
「それから、シャン」
父親がシャンに声を掛けた。
「え?」
シャンが振り向く。
「あの王都民は確かにいけ好かない奴らだ。
これからも何をしてくるか分からない。
でも、分かっているとは思うが……」
「『力』は使うなって?」
シャンが後を引き受けて言った。
父親がふっと笑って頷いた。
「お前の力は、なんというか……『破壊的』だからな。
他人には見られない方がいい」
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