Act 7

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 その度に、皆、スピーカーをチラリと見上げるものの、神経質で堅物な春日部の咳払いによって、すぐに授業へと集中するが、『一年D組。源田くん。源田 静磨くん。至急、生活指導室まで来てください』と放送が流れた時には、流石に春日部の咳払いごときでは騒めきは止まらない。  隣同士で顔を見合わせ、ヒソヒソ話しだす。 「静かにしなさいっ! ただ、全校集会に出席しなかった生徒達一人一人に内容を説明しているだけだ。何も気にすることはない」  チョークを持った拳を黒板に叩きつけて大きな声を出した春日部に、「そんなの、出席しなかった生徒全員を会議室かなんかにまとめて呼び出せば一発で済むんじゃねぇの?」と、質問が投げつけられた。
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