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「それが起きるとなくなった存在を周囲を修正しようと修正力が働いて、いろんなところを修正される。でも【科学】と【魔法】どっちかの存在が全部消えるわけじゃないからそれに合わせた修正が働いて、でも合わなくてまた習性が働いて・・・・てな感じにループしてコロコロ歴史ならなんやらが変わる世界ができちゃうんダヨ!」
「元気に言ってるけどそれって結構やばいよね?!」
「うん、そんなの非現実的だし、でもその世界に住む人は気づかないしで、ぐちゃぐちゃになって最終的にはなんにもなくなる。無だけが残るヨ」
私は完全に頭を抱えた。もうあまりに現実的な話ではない。下手なミステリー小説のほうがまだマシである。
「まぁ、無になる前にさすがに修正力にガタが来ていろんな人が気づくと思うけど・・・そしたら現実的に争いが起きたりするんじゃないかな」
「完全なる滅亡フラグじゃないですか、やだー・・・」
すべていきなりすぎる。五月に倒れてる変な奴に出会って、六月に魔法を使える人間が現れて、七月に再び変な奴にエンカウント、そして同じ月に火事に巻き込まれて、そして現在それらはなかったことになっている。
そして私は
「それをなんとかするのが主人公になったキミ、桂木怜チャンなんだけどネ!」
「完全に強制的にだけどな」
強制的にこの物語の主人公にされたらしい。すいません、泣いていいですか? 誰が望んでこんな急展開の物語の主人公になりたいものか!!
せめてゆっくり起承転結をふんで進んでくれよ!!
「あ、ちなみにボクの名前ユガミっていうから、気軽にユガミくんって呼んで」
「自己紹介おせぇよ!!」
前途多難な気がしてならない。
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