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普通に生きてきて、普通に過ごして、何でこんな目に合わなきゃいけない。
思い返せばここ三ヶ月でいろいろ起こりすぎだろ、どこのファンタジーだ、どこの物語だ。
急展開にもほどがある。きっと四月から今までのことが書かれていたら読者も「急展開すぎるだろ!」と突っ込みを入れるところだ。
いろいろ考えていたら視界がはっきりしてきた、アドレナリンでも出てるんじゃないだろうか。
・・・・視界にアドレナリンって関係あるのだろうか。
「ゲッ、校舎に人がいたのかー」
「うわっ、処理めんどい」
処理とかいうな、物じゃないんだから。
二人が私に向かって歩いてくる。なんか、水みたいなもの手に集めてるじゃないですか、やだー
さっきの話の繋がりで考えるがこれが物語だとして、主人公は誰なのか。 敵に追い詰められたような私か、それとも魔法なんてものが使える異世界(仮)の速水さん(仮)と朝倉さん(仮)か。
主人公にしてはスペック低すぎるだろう私、頭も普通だし、運動神経も普通だぞ、おい。
主人公の速水さんと朝倉さんは哀れな目撃者を消した後素晴らしい魔法を使って、未来をつなぎ、幸せに暮らしました。次回作!速水さんと朝倉さんの恋物語が始まる・・・!
・・・・誰も読まないわ、こんなの。てか、私の頭は大丈夫か?今更ながら心配になってきた。
複雑なこと考えるのはやめよう、そのうち妄想と変わらなくなる気がしてきた。てか、現実逃避してるんだな、私は。
「不幸だったんだよ」
「じゃあね」
「そんな流れしらん」
私は立ち上がって至近距離にいた速水さん(仮)の顔面を殴った。鼻が折れればいい。
朝倉さん(仮)はぽかーんとしていて、速水さん(仮)は鼻血を垂らしてた。ざまぁ。
「ここは普通、『あきらめない!』とかいうものじゃないの?!いきなりグーパン?!」
「そんな常識知らない、どこの物語の常識だ」
どこかの小説のように誰かが助けに来るのなんか期待してない、何か奇跡が起きて攻撃がそれるなんて考えてない。
ここは現実で、そんな主人公補正なんてご都合主義存在しないのだ。人生ってのは思い通りにいかないことばかりで、嫌なことが多いから、そういう【ありえないこと幸せ】が好まれる。
リアルで起きちゃったらつまらないだろう。
非現実なことが起きているがご都合主義が起こらないなら、やられる前にやるしかないだろう、JK。
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