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唖然としている朝倉さん(仮)は顎に一撃入れといた。顎をやると脳が揺れて動けなくなるって誰かが言ってたから。
頬を殴って胸倉つかんでなんか語るとかないから、生きるのに必死だから私。
「そこがいいよネ!」
「・・・あんたみたいな謎の人物って主人公が困ってる時にあらわれて、助ける感じだよね。普通」
私のはじまりの非日常的要素の誰かだ。赤い目が光ってる。
「いやここでも物語としては完璧だと思うけどネ!このあとボクと契約してこの二人を倒しちゃえばキミは物語の主人公だ!」
誰かの手が私に差し伸べられる、私はその手を・・・・・
完全にスルーした。
そしてそのまま倒れてる朝倉さん(仮)をスルーして、鼻血出してる速水さん(仮)の顎に一撃入れた。
「ええぇぇぇ!ここでスルーしちゃう?!普通」
誰かがぎゃんぎゃんいっているが知らない。なにが主人公になれるだ、こんな起承転結の起と結しかないような物語の主人公頼まれたってなりたくない。
それに
「主人公ってのは頭がいいとか、運動できるとか、どっかスペックが高いんだよ。私はそんな高いところなんてもってない」
「平凡主とかあるジャン、今がはやり時だよ」
「なんだそのお買い得だよみたいなみたいな言い方、やめい」
「お買い得ダヨ!」
「ウィンクすんな、あほか」
こんなこと話してるが周りは火事真っ最中である。あほか。
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