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起きたら自分の部屋のベッドだった。慌てて起きてリビングにいけばいつも通り、母が朝ごはんを作っていて、父が新聞を読んでいた。
ニュースに学校が燃えたなんてことは流れていないし、両親もおはようといつも通り言ってきた。
学校の支度をしても何も言われなかったし、登校中も他の学生が歩いてるのを見た。
あぁ、あれは長い夢だったんだと。悪夢だったんだとそう思いたかった。
「しかし現実であったテネ」
「お前、なんでここにいるの」
誰かが学校の屋上のタンクの上でのんびりしていた。すべて夢だったらよかったのに。
誰かは高さをもろともせずタンクから飛び降りて、私のおやつを食べ始めた。おい、こら。
「キミも訳が分からない状態はいやでショ?だから説明しに来たんダヨ」
「もう訳が分からなくてもいいから私を巻き込まないでほしい」
「それは無理」
「ちくしょう!!」
誰かの顔面に大福投げたら口でキャッチされた、ちくしょう。
「前にさー、世界にはたくさんのIFがあるっていったじゃん?そのIFっていうのはその人が住んでいる世界から見たありえないことがIFって言われてるだけで、存在はするんだよ。決して交わることもないんだけどさー」
「大昔に地球に隕石が落ちてこなかったか、落ちてきたかで科学の世界と魔法の世界ができたし、科学なんて便利なものできなかったから魔法が発達したし、魔法なんて便利なものがなかったから科学が発達したし、まぁ、お互いがIF同士でさ、そのまんまIFだったらよかったんだけどネ・・・」
「なんだ、その不穏な切り方」
「魔法ってさー、本人の精神力で力が決まるからさー、弱いとろくに生活できなかったりするんだケド・・・・科学はみな平等じゃん?機械とか」
「・・・たしかにスイッチ一つでみんな使えるけど」
「それをうらやむ魔法使いが増えてネ、IF世界にあこがれる奴が出てきちゃったの。それでIF世界を研究するやつが出てきて、リンクする部分とか見つけちゃってさー。IF世界である【科学の世界】にこようとする奴らが増えちゃったの」
「なんかもうIFIFIF言われすぎてIFがゲシュタルト崩壊しそうなんだけど」
「もうちょっと頑張って。で、魔法使いが集まってIF世界につながる方法見つけちゃったんダヨ。摩訶不思議をおこす魔法を使うことによってネ」
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