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「いってらっしゃい」
おばあちゃんやおじいちゃんたちの笑顔が閉まるドアの向こうに消えた。
ここは俺が勤めるアメリカの郊外にある高級老人ホーム。
ここの住人たちはこうしてマイクロバスで2週間に1回、車で30分程の所にある巨大なショッピングモールに出かける。
たかが買い物だが、お化粧したおばあちゃんたちにアイロンの効いたシャツを来たおじいちゃんたち、どの顔も笑顔だ。
「今日は孫たちにチョコレートも買わないと。幾ついるんだっけ」
「ねぇ、その手の中にあるメモは何? 」
キャシーおばあちゃんのいつもの天然ぶりに、笑いが起きた。
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