何もない日々

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「黒岩さん……、好きだよ。」 改めて、もう一度、優しく抱き締めてキスした。 「私も…」 今度は彼女が長いキスを返してくれた。 ボクらは何度もキスをした。 何度目からかお互いの舌を絡めていた。 クチュ、レロ、チュパ、チュパ、クチュ。 その音と彼女の甘い香が脳を溶かす感覚へボクいざなう。 ボクは片手で黒岩さんの奥さんの髪を撫でながら甘い香を吸い込む様に夢中でキスを続けた。 「あっ、んんっ。…フフッ。柔らかくて、気持ちいい唇だね。それと…………ミク……、黒岩さんじゃなくて。」 黒岩さんの奥さんが微笑んで言った。 ボクも照れて笑った。 「ミク………可愛い。」 今度はミクが勢いよくキスしてきた。 少し強引なくらい激しいキスだ。 クチュ、ピチャ、チュパ、レロ。 ボクは夢中でミクの舌に絡ませた。 「んんっ、くふっ。ねぇ、そろそろ…。」 そのミクの言葉を消すようにボクは強引にキスした。 「チュパ、んっ、くふっ。ぁん…。ねぇ、もう…。」 ミクはボクを制した。 「…そろそろ…。ねっ。ほら…、待ってるし。」 ミクはマンションへ目線を動かした。 ボクは、一気に冷静になった…。 「そうだね。もどらないと…。行こうか?」 もう少し…とも思ったが、ボクらは家に向かった。 2人とも雨に濡れてはいるが大丈夫だろう、ごまかせるだろうし、相手は酒を待つ酔っ払いだ。 「今度、外で2人であわないか?」 「うん、いいよ。私から連絡する。番号とアドレス教えて。」
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