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閉ざされた記憶
私(この記憶はどうやら誰かから見た視点の様だ。記憶の主が話し出す。)
主「ダリア家族団欒の一時も大切だが..そろそろ仕事へ行こうか...今回は地上への旅だ長くなりそうだな...」
ダリア「今回は地上に現れた邪神との戦いでしたっけ...」
主「あぁ...もともとは魔界に現れた種族だが...地上に移動したようだ...」
リーナ「あなたダリアをお願いね...」
目の前に死がいつも存在する仕事を持つ家族は常に安心など無い...今からしてみればリーナのこの一言は心の底から出た願いだったのだろう...
主「あぁ...命に代えても守るさ...」
マリア「えぇ...お父さん行っちゃうの?」
マリアの頭を撫でながら声の主は優しく語りかける。
主「少なし寂しくなるかもしれんが必ず帰ってくるさ。」
主(その言葉を最後に私は魔界に帰る事は無かった...)
私〔くっ...負の感情が...怒り・悲しみ・後悔の念が大量に流れ込んで来る...〕
主(その後地上で行われた作戦にて悪魔軍は総力戦を強いられ、優秀な悪魔の8割が命を落としこの戦いで私はダリアを死なせてしまった...)
私「ダメだ!!!!流れ込んで来る思念の重さに耐えきれない!!!!ジズ頼むロックするサポートしてくれ!!!!」
鳥「はっはいっ!ジズキャストスペル!マインドロック!!!!」
全身の血が大量に流れ出た様な脱力感が体を襲う。
私「はぁっ...はぁっ...血が鉛になった様な気分だ...」
鳥「主様いつから私の真名を?」
私「ジズキャストスペルって言われてでわからなかったら、私は相当無知ですね。」
鳥改めジズが私に笑みを浮かべながら返答する。
ジズ「あらあら私としたことが...」
私「ですが...その事を今話している余裕はなさそうですね...」
私の奴隷は大粒の涙を壊れたダムの様に流し目・口を開いたまま何処か遠くを見つめていた。
マグダリーナ「あぁ...あぁ...」
ジズ「あの子は真実を受け止められないようですね...」
私「思考の崩壊・明らかに他人から埋め込まれた記憶・本人の問題処理行動が喧嘩を始めたワケか...」
ジズ「あらあらそんな気もしますが...そうとは限りませんよぉ~」
私「こんな大変な時にあなたは何故そんなに幸せそうなのですか?」
ジズ「だってぇ~主様に真名を知って貰った後ですよぉ~私顔がニヤケてしまいますぅ~ジュルリ」
私「マグダリーナ!どうした!!!!大丈夫か!?」
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