足りない 成りたい

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足りない 成りたい

私「ご主人様なんてそんな胸を張れるような者では有りませんので...どうか気楽に接して下さい。」 マグダリーナ「では...お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」 私「ある事情で名前を思い出せなくて...」 マグダリーナ「でしたらアニキと言うのはどうでしょうか?」 悪魔「こらっ!!!!マグダリーナ!馴れ馴れしいぞ!おまえは何度言えばわかるのだ!」 マグダリーナ「うっせぇ!バーカ!!!!」 悪魔「そんなことだから奴隷扱いされるのだぞ!いい加減大人になりなさい!」 マグダリーナ「今回の件も私みたいな奴隷を厄介払い出来ると、思ったんだろうが子供みたいな事してるのはどっちだ!」 悪魔「おまえは依頼人の前で好き放題言って、この機会に沢山勉強して奴隷から一般に成りたいと思わないのか?」 マグダリーナ「...」 私「まぁまぁ...私は余所者ですので身分や生い立ち等気になりません。私の顔に免じてここは納めて頂けませんか?」 悪魔「お見苦し所をお見せして本当に申し訳ありません。私の方から紹介させて頂きます。実は私と人間との間に生まれた実娘でございます。こう見えて名門高校を首席で卒業し戦闘も悪魔を凌ぐ程の実力を持っております。が...一つ致命的な問題がございまして...」 マグダリーナ「父さん自分で言うよ...本来悪魔という種族は角によって魔力源を大量に確保して闘う知力・戦闘力共に多種族を凌駕する存在なんだ...でも人間とのハーフである私は角の力を解放すると、自分自身をコントロール出来なくなってしまう...」 私「明確な問題点が決まっているならば、やる事は一つですね。今だ解決策は見つかっていないのですか?」 悪魔とマグダリーナは驚いた顔をしている。
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