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秘密 緻密
マグダリーナの頭の中の思考そのほとんどに鍵はかかっておらず...簡単に言ってしまえば今後への期待・不安・課題・不満そんなことばかりだった...
思考の奥底にまがまがしいオーラを放つドアそこに私はたどり着いたわけだが...
私「何重にも鎖がつけられいくつも鍵のかかったドアがあります。」
鳥「鍵や鎖に魔力は感じられる?」
私「呪いの類いでしょうか...凍てつく冷気が周りを覆っています。」
鳥「あらあら今のままでは開く事は難しいそうね。」
私「無理矢理こじ開ける事は?」
鳥「無理ではないけど、主様の精神力が心配だわ...」
私「まだ魔力が足りない...アンカー全弾射出!」
パパパパパシュー!!!!
一気に体内に大量の魔力源が流れ込む。
鳥「そんな!一気に魔力を取り込むなんて無茶です!!!!」
全身を稲妻が走る様な感覚が私を襲う!
私「ヴァッ!グァァー!来い!もっとだ!」
全身の血が沸騰しているようにさえ感じる...
私「やって見せるさ出来ないじゃない、やってみなければわからない、そうだろう自分の限界なんて自分が決める事だ。」
鳥「いつにも増してやる気ですね。全力でサポートさせていただきます。」
私「よしっ!行くぞ!!!!」
鳥「大空の王の名において命ずる扉よ!開錠したまえ!!!!主様私の後に続いて下さい!ジズ・キャストスペル・アンロック【開錠】」
私「ジズ・キャストスペル・アンロック!!!!」
パキィーーン!!!!
何重にも重なりあった鍵と鎖が、ガラスが割れる様な音を立てて粉々に砕け散る。
私「ぐぅ...脳内にマグダリーナの閉ざされた過去の記憶が流れ込んで来る...」
扉を開けはじめに感じたのは優しくも悲しい感情だった。
?「マリア起きなさい...」
優しい声で囁いた30代前半程に見える。女性は金髪の腰まで伸びた髪を風でなびかせながらマリアと呼ばれる少女を優しく起こそうとしている。
ダリア「どれ...ダリアお姉さんが起こしてあげようか」
マリア「いゃーっ!ダリア怖いもん!」
ダリアと呼ばれる20歳ぐらいの女性は少し不貞腐れながらも優しく。
ダリア「嫌われたものだな...母さんがあまやかすから...」
と食い下がった。
マリア「レイナ母さまはマリアのもの~」
語尾にハートでもつきそうなくらいの喜びぶりでマリアが返す。
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