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崩壊 魔界
マグダリーナ「あぁ...母様...姉様...」
私は記憶の主と先ほどの思考を理解する事にそれほど時間は必要なかった。
私「成る程...全ては繋がった。ジズ今日の訓練は終わりだ今から、あの人の執務室へ行くぞ!」
ジズ「はいっ!何でもおっしゃって下さい!そして私と正式契約して下さいお願いしまぁ~す。えっへぇ~。」
私は辛抱強い方なのだが、いつまでもしつこい使い魔にイラッっと来てしまい。力強く。
私「いい加減にしろ!さっさと手伝え!」
ジズ「はぃ~っ。もっと罵って私をアゴでこき使ってくださぁ~い」
私はやけにハイテンションな使い魔を無視し執務室へと向かった。
悪魔「どうされました!?マグダリーナに何かあったのですか...」
私は今日起こった出来事を詳しく説明すると、悪魔は俯き暗い表情で私に語り出した。
悪魔「そうですか...マグダリーナの記憶にたどり着かれましたか...」
私「えぇ...酷く悲しい記憶でした...しかしお言葉ですがあの記憶はあなたの視点から見たマグダリーナ...いえ...マリアやその家族と暮らしていた記憶ですね...」
悪魔は真実にたどり着いた私に少し驚いた表情を見せたが事の一部始終を語り始めた。
悪魔「まだ悪魔と言う存在がそれ程地上に召喚されていなかった頃の話であります。1度魔界に現れた邪神は地上へ逃げ延び、地上では邪神を撃退する為に天界や魔界から、様々な種類の生物がかき集められました。長い戦いの末邪神を封印する事に成功しましたが...地上では大量に死者が出ました。そのうちの一人が私と天使の間に生まれたダリアと呼ばれる者でした。」
私「しかしなぜ...この子の頭の中に記憶を残したのですか?」
悪魔「その後私の妻はもともと病に侵されており、妻も命を落としました真実を知らない我が娘は今もいるはずの無いダリアを探し続けています。ですが娘もいずれ事実を知らなければいけない、その時に私が死んでしまっていたならば、永遠にわからないままになってしまう...私はその事を恐れ記憶を残しました。」
私「あなたから話してあげるわけにはいかなかったのですか?」
悪魔「悪魔と天使の間に、生まれた子それを周囲に知られてしまうにはまだはやすぎる、そう判断した私はマリア・ダリア・レイナの名前を合わせたマグダリーナと名乗るように娘に指示しました。まだ事実をお公にするには早過ぎると思っています。」
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