序章 力こそ全て...

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地球の食物連鎖の頂点と言えば『人間』であった... 弱者を喰らいより効率を求め家畜化を行い、脅威となる種を根絶やしにし、人類に同種以外の天敵など存在しなかった... だが...ある日地球上最強の座から引きずり降ろされた... 現代の文明は【機械式魔法詠唱】と呼ばれる特殊な方法により、ファンタジー世界の魔法レベルの現象や動作を、現実世界で実行出来る迄にいたっていた。 20XX年場所は東京近海の大規模な埋め立て地、重苦しい雰囲気の中重要な儀式が行われようとしていた。 男「今日の召喚の儀は絶対に成功させてみせるさ...」 女「えぇっ...この日を私達の【独立記念日】とする為に...」 今まで偶像の世界の産物でしかなかった【竜(ドラゴン)】と呼ばれる存在、それをこの2人は世界で初めてこの世に呼び出す事を試みている。 人類史上、核兵器の開発や宇宙への進出、世界の力の均衡を崩すターニングポイントと言われる瞬間はいくつかあった、正に今がそう言われる瞬間であろう、 緻密に計算された術式が床に描かれ、その線のいくつかがネオン管が怪しげに光る様に光を放つ... 女「この世紀の大実験が私達の家系を、大きなものへと押し上げる好機だと思うと、ワクワクしますね。あなた...」 男「あぁ...もう誰にも三流魔術師家系等とは呼ばせまい...いくぞ!!!!」 床に書かれた魔法陣が極めて大きな魔力と光を放ち今竜の誕生の瞬間を迎える! バシューー!!!! 大量の風と共に竜がその姿をあらわす。 男「やったのか...」 その一言が男の最期の言葉となった... 竜「やかましいわ!!!!低俗な猿が...」 ドォォーーン!!!!グチャアーっ! 竜はその10メートルもあろう尾で、いとも簡単に男を粉砕した。生暖かい肉片と血が飛び散る。 竜「フン...他愛もない...」
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