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今ここで私は死ぬんだ...刹那のうちに私の脳はその事実を受け入れた。
女「そんな...召喚の儀は無事に終わったはずでわ...」
竜「笑止!!!!猿如きに手玉に取られる私ではないわー!!!!」
爆発音の様な罵声が女に浴びせられる!
女そして私の体からあらゆる水分が外へ洪水の様に流れ出す。幻獣種最強と称される竜はとても手に負える代物ではなかったと言う事実だけが目の前に明らかになる。
竜「この程度の洗脳術式...我にとって造作もないわ...しかし低俗な猿風情が我を呼び出せたものよのぅ...そういう事か...はぁーっはっはっ」
品のない笑い声が響き渡る...
女「竜様...この少年が貴方様を呼び寄せた贄でございます。」
竜「人造種(ホムンクルス)か、血管の一本一本まで魔術回路(サーキット)にしおって...女ぁぁっ!!!!よくもまぁ同族にここまで酷い事をしたものよぉ...」
女「いえっ...それも貴方様を一目見たいが為にございます。」
竜「そうか...我を一目見たいと...もうまんぞくか?」
女「いえっ...お願いがございま...キィィャーーッ」
ドォーン...グシュアァーっ!!!!
尾が女をいとも容易く肉片へと変えた...
竜「でっ...少年よ我に何を求めるのだ?っと問うてみたが...何も思い浮かばないないのだろうな...」
私「殺さないのですか?」
竜「質問を質問で返すな!!!!たわけが!!!!が...しかし許そうお主記憶を消されておるのだな?」
私「記憶を消されている?...」
竜「全てを消されている訳ではないようじゃが...信念と言うのじゃろうか...お主からそれが読み取れん。」
私「確かに思い出せません...自分がどこで育ち何を楽しみに生きていたのか...そういう事を記憶というのであれば...」
竜「まぁ...お主の記憶など..,どうでもよい行くぞ!」
そう言い竜は私を手で掴み大空へと飛びたった。
空へ飛び立つと2人を待ち構えていたのは、辺り一面の黒い生物であった。
黒い生物は山羊の顔に漆黒の大きな翼を広げ真っ赤な目でこちらを睨みつける。それの格好は正に悪魔を連想させる。
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