6人が本棚に入れています
本棚に追加
悪魔「竜種様この度はこの世界への現界おめでとうございます。ですが貴方の居場所はここには有りませんので、早々にお帰り頂きたい。」
竜「ほぅっ...たった1匹に対して千匹で囲もうとは大した敬意よのぉ~」
悪魔「いえ...あやつらは竜種様への貢ぎ物でございます。我ら魔界を追いやられ20年程前に猿どもと契約を交わし、ここまでたどり着きましたが、竜種様に来られては私共もお終いでございます。何とぞご好意頂ける事を願います...」
竜「お主らが魔界を追いやられただと!?」
悪魔「さようでございます...全ては魔界にやつら邪神どもが現れたその日から、私共はもう魔界に居場所等ございませんでした...」
竜「そうか...天界にも奴らは現れよったわ...地上の猿共は駆逐したのか?」
悪魔「いえ...今は猿共に対し家畜化宣言を行い...来るべき時に備えている次第にございます。」
竜「地上にはもう奴らは現れよったか?」
悪魔「三年前に一体現れました。当時の我が首領であるアークデーモン級他、悪魔軍総力を挙げて、封印に成功しました...」
竜「であれば...儂の力が地上には必要であろう、なぜ天界へ帰れと?」
悪魔「まだ...竜種様の現界には早過ぎます...他界が手薄になれば地上へ奴らが降りて来る事になりましょう...」
竜「他界の終わりも近いと言うのか...」
悪魔「3日前東京近海に邪神の繭が現れました。二体目の現界も近いと思われます。」
竜「仕方あるまい...小僧ワシと契約をせよ。」
悪魔「お待ちください!!!!竜種様こんな猿と契約をなさるおつもりですか!」
竜「そう騒ぐでない!こやつはこう見えてただの猿ではない...中身は別物よ...」
悪魔「別物?...私にはそう見えませんが...」
竜「ほう...では小僧デモンストレーションと言うやつじゃ...儂に心を委ねよ...」
〔竜の意識が私の頭の中に流れこんでくる...なんとも形容しがたい他人の脳と、一体化していくような感覚...〕
竜「貴様の使い魔を呼び出す手助けをしよう。脳内でイメージするのじゃ...」
私「何でもいいんですか?」
竜「ここで何を呼び出せるかそれがお主の力量となる...考えうる万能のイメージそれが重要じゃ!」
血が沸騰していくような感覚が身体中を駆け巡る。
竜「ゆくぞ小僧!今が召喚の時!限界せよ!!!!」
パーーーーン!!!!
大きな爆発音と共に使い魔が現れた。
辺りに沈黙が訪れる。
最初のコメントを投稿しよう!