序章 力こそ全て...

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私「確かに...大体魔法障壁(バリア)が自動展開されている者に、物理攻撃自体あまり意味はないんですよね。」 鳥「粘着性のある物であるば...多少意味はあるかも...」 私「粘着性?」 鳥「魔法障壁は主に自動展開される球状の力場で普段はそれほど魔力を使用する物では無いのだけど、何らかの攻撃を受けた場合は魔力を消費して使用者を守るのよ。」 私「と言うことは例えば大量の泥をかけられれば、自動である事が逆に悪い事になるんですか?」 鳥「そう言うことね。だから魔法障壁を脱皮や振動それに回転させる事によって、大幅な魔力減少を阻止するわけね。」 私「なるほど...」 鳥「だから...魔法障壁が万能と思っていると痛い目にあうわよ、魔力切れになると戦闘はほぼほぼ不可能ね、吐き気やめまいに襲われ最悪死にいたるわ。」 私「魔法障壁を無力化してまえば普通に触れる...と言う事は刃物や銃弾等が効いてしまうわけですね。」 鳥「魔法障壁持ち相手にはまず魔力切れを狙うことがセオリーね。さて...話はそれちゃったけど、練習して行きましょうか。」 私「精神操作の魔法の練習ですね...まず魔力を吸収する為にアンカー射出!」 パァーッン!!!! 銃から弾が放たれ地面に着弾するそこから、黒く光る魔法陣が展開される。 鳥「まず相手の考えを読み取る魔法を教えるわ...」 私の頭の中へダイレクトに電話をされる様な感覚がやってくる。 鳥「脳は電気信号のやり取りをしているから、そこを読み取る事をイメージして...」 私「電気信号の流れを読み取るイメージ...うぅ...巨大な竜巻の中必要な小石を探りあてる様ですね...」 鳥「神獣の頭の中を覗いているのよ...そこまで明確なイメージを出来るだけでも十分だわ...」 私「黒魔法を使う連中はこんな事を平気でやっているんですか...」 その後練習は夕方頃まで続いた... クタクタになり自室へ戻った私にある来訪者が現れた。
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