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悪魔「お久しぶりです。不自由ありませんか?」
私「おかげさまで満喫させて貰ってます。ですが...私はこんなにくつろいでいていいのでしょうか...」
悪魔「まだ抵抗勢力に動きもありませんし、今はこの世界の在り方を把握して頂く事が大切かと思っております。」
私「ありがとうございます、ではいつもお手数をお掛けしてすいませんが、また本を貸し出していただけますか?」
悪魔「はいお伺いしていた本でございます。」
私「本当にいつもすいません...」悪魔「大分お疲れの様ですが...大丈夫ですか?」
私「毎日先生がスパルタ教育するものですから...体調の管理等は大丈夫なんですが...日々の生活の為の時間があまり無いですね...」
悪魔「では身の回りの世話をする者を用意いたしましょう...今から執務室にこられますか?」
私「メイドさんを頂けると言う事ですね...本当にお気遣いありがとうございます。ではお言葉に甘えさせて頂きます。」
悪魔「メイド...の様なものですね...では早速ですが、空間転移(テレポート)しますよ私に捕まって下さい。」
私は悪魔の肩に手を当て瞬きする程の時間で執務室へと転移(ジャンプ)した。
私「凄いこんな一瞬で移動出来るなんて...」
悪魔「逃げ足の速さが私の売りですから!」
満面の笑みで彼はそう言った。私を和ませる気遣いを忘れない大人の対応に、私も少し笑い...
私「またお時間があれば教えてくださいね。」
と冗談交じりに返した...
執務室と呼ばれるその部屋は多数のファイルや豪華なソファーが並べられており、市長室と言う言葉が似合う雰囲気を漂わ背ていた。
悪魔「多数の奴隷の中から好きな者をお選びください..,」
私「奴隷ですか...」
確かに悪魔はそう言った...
悪魔「来るべき時に役に立てない者達を奴隷と呼び、身の回りの世話等は何でもさせています。」
私「他種族ですか?」
悪魔「いえ...同種族も多数おりますが定期的に人間共から、猿を買い足して一定の数を揃えております。」
私「人間と猿は違うのですか?」
悪魔「人類種全てを猿と言う訳ではありません、ある一定以上の知識を持つ者を人間、それ以下の者を猿と呼び家畜や奴隷としています。」
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