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ひとめで気に入った離れに入ると開け放した窓から見える景色に心が震えた。
手入れされた花に囲まれてる。
「そうそう、ここを管理してくれている者たちを紹介するよ」
別荘の管理をしてる夫婦と子供たちと使用人たち、厨房の方たちに庭師を紹介してくれた。
「そして、彼はあさがおさんのボディーガードをしてくれる、」
「虎王です」
紹介されたのは背の高い人。
ブラックブルーの髪に、黒曜石の瞳。
凛とした雰囲気が人を近づけさせない。
三津谷おじさまと青年が並ぶと、お屋敷に仕えているみんなは一礼して後ろに下がった。
「彼は優秀で何でもこなせるから、あさがおさんのそばに置いてやってほしい。きっと役に立つ」
でも、虎王さんは男性で…
戸惑って三津谷おじさまを見上げると柔らかく笑った。
「彼なら大丈夫。わたしが保証するよ」
虎王さんは冷ややかにわたしを見下ろしてる。
この人がわたしを護る…ボディーガード―――
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