565人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちっ!」
走るしかない。
バイクがケツを振り玲央にも鉄パイプを振り上げる。
「玲央っ!!」
玲央の背後からもライトが迫る。黒メットの集団が追い付いてくる。
ぐいっ
玲央の袖を引き体を入れ替えると、鈍い痛みが左肩に走った。
「龍琉!」
「く、…いいから行くぞ!!」
肩を押さえて、このぐらい平気だ。と告げて、男の腹に一蹴り入れて玲央と共に路地を駆けた。
この先は確か…
新町のオープンカフェにたどり着くはず。
だが。
「!!」
無我夢中で曲がった先は行き止まりだった。
最初のコメントを投稿しよう!