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上の会の住人は留守であったが、下の階の部屋からは四十代くらいの男が出てきた。 大道の第一印象によれば、右隣の住人と似たタイプの男に見えた。 話してみたが、話す内容は左右の男とほぼ同じであったが、一つだけ新たな情報が手に入った。 「そういえば並木さん、サーフィンをやっていましたね」 「サーフィンですか」 「ええ。休みの日にサーフボードをかかえて出て行くところを何度か見かけたことがありますよ」
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