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すでに黄色いテープが張り巡らされ、警察関係者がうろうろしている。 見慣れたというか、大道にとっては見飽きた光景だ。 ようすを伺っていると、なじみの刑事の姿が目に入った。 近づき声をかける。 「殺人ですか」 「ああ、そうだ。俺は殺人課だしな。知ってるだろう、そんなこと。白々しい奴だ」 刑事の近田はそれ以上なにも言わなかった。
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