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ー「お姉ちゃんいるよ」
頭の中でぐるぐると回るこの言葉。
沙羅は帰り道も、幾度となくそればっか考えていた。
それに今は自分の部屋にいる。
びっくりしすぎてあの時返した言葉なんて思い出せない。
有馬先輩のお姉ちゃんか……。
お姉ちゃんと話してみたいなぁ。
でも3年だしな…話せるんかなぁ。
チャラン
メールの着信音が鳴った。
誰だろう…表示されたのは、電話帳に登録されている名前ではない。
誰かのメアドだ。
恐る恐るガラケーの携帯を開く。
〈沙羅?バレー部の斑鳩 桃菜 だよ 有馬の姉です♪2年の人からメアドもらっちゃった笑笑〉
斑鳩 桃菜…?(いかるが ももな)
有馬先輩のお姉ちゃん…!?
私、有馬先輩のお姉ちゃんとメールしてる!!
とにかく返信返信
〈滝口沙羅です。 有馬先輩のお姉ちゃんですか?よろしくお願いします。〉
本当、びっくりした…。
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