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目が覚めて、わたしはベッドの上でぼんやりしていた。
いつものように嫌な朝じゃない。こんな朝は久しぶりだった。
あれは、夢? 夢なんだけど、なんだかただの夢だとは思えなかった。助けてくれる人が現れるなんて、おどろきだ。
「あらヒカリ、今日はちゃんと起きれたのね」
ノックしてお母さんが入ってきたけど、お母さんもびっくりしてるみたいだった。
でも学校はそんな風にはいかなかった。
アカネちゃんはあいかわらず、目も合わせてくれない。
「最近ヒカリちゃんとアカネちゃん、一緒にいないね」
「ケンカでもしてるの?」
クラスの友達からも、そんなことを言われてしまった。わたしはなにも言うことができない。
友達みんなは顔を見合わせた。
「早く仲直りできるといいね」
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