プロローグ

2/2
前へ
/52ページ
次へ
夜景がステキなレストラン。目の前には大好きな彼。  「───夕里、僕と結婚してほしい」 彼は立ち上がると、膝を立てる定番のスタイルでスーツのポケットから紺色のケースを取り出し、キラキラと輝く指輪を私に差し出した。 彼は真剣な眼差しで私の返事をひたすらに待つ姿勢になる。  「……………はい」 震える手で指輪を持つ彼の手をそっと握ると、彼は勢いよく私を抱き締めた。  「夕里……大切にするから」  「うん……」 うれしい……………… 気がつくと頬に生暖かいものが伝った。 彼はそれに気がつくとそっと頬をなぞり涙を拭ってくれる。 とても………とても幸せな夜だった。
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

50人が本棚に入れています
本棚に追加