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夜景がステキなレストラン。目の前には大好きな彼。
「───夕里、僕と結婚してほしい」
彼は立ち上がると、膝を立てる定番のスタイルでスーツのポケットから紺色のケースを取り出し、キラキラと輝く指輪を私に差し出した。
彼は真剣な眼差しで私の返事をひたすらに待つ姿勢になる。
「……………はい」
震える手で指輪を持つ彼の手をそっと握ると、彼は勢いよく私を抱き締めた。
「夕里……大切にするから」
「うん……」
うれしい………………
気がつくと頬に生暖かいものが伝った。
彼はそれに気がつくとそっと頬をなぞり涙を拭ってくれる。
とても………とても幸せな夜だった。
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